高額請求、返却拒否。支払強要が続出しています。
最近、会社やスーパー、学校など消火器の設置本数が多い防火対象物をねらって、消火器の不適正な点検や、高額請求の被害などのトラブルが頻発しています。
このような被害は、以前からも全国各地で発生しておりましたが、県内の事業所でも被害に巻き込まれる事例が発生しております。
ターゲットはあらゆる事業所
工場、事務所ビル、スーパー、学校、病院、マンションの他、最近では、個人の住居での事案も発生しています。受付や派遣社員、アルバイトなど、消火器の点検に詳しくない社員を狙ってきます。
手口
- 契約業者になりすまし、事前の電話(女性の声が多い)により点検の予約をとる。
- 訪問時には電話で事前に説明済みであると、受付や対応従業員に簡単に説明し、契約書であることを隠してサインを求める。(預かり書などのように見せかける)また、当該契約書には、契約について責任が無い者がサインしても有効である旨が、備考などに記載されている。
- すぐに消火器を回収しはじめ、離れた場所で全ての消火器の薬剤詰め替えを一度に全部行う。
製造後3から8年の消火器は、一度に全数詰め替える必要はありません。
一般に、事業所内に設置されている全消火器の5%を半年ごとに放射試験をし、その消火器の薬剤を詰め替えます。
- 点検作業を全て終えた状態で料金の請求を行う。
- 支払いの拒否をすると、回収した消火器を返却しないなどとまくし立て、すごむなど支払いを強要する。
トラブル防止のポイント
- 点検業者に社員証等の提示を求めて、出入りの点検業者(契約業者)であるかどうか必ず確認する。
- 総務部、受付、休日の守衛室など電話の代表窓口には、契約している点検業者名、直近の点検実施日を明確にしておきましょう。
- 契約書等に署名、押印する前に、必ず記載内容を確認する。
- 代金はその場では支払わない。
- 消火器の点検や薬剤の詰換えには、防火管理者等が必ず立会い、点検内容を確認する。
- 点検や詰め替えのため、業者が消火器を持ち帰る場合には、代替え消火器を設置させる。
- 悪質な点検業者の来訪に注意するよう、日頃から社員や従業員に周知徹底する。
- 業者を不審に思った場合は、直ちに最寄りの消防署へ連絡して相談する。
(注釈)消火器をはじめ消防用設備等は、いついかなる場合でも使用できなければなりません。そのため、消防用設備等の点検は、消防法令により義務付けられております。(詳しくは、関連情報「消防用設備等の点検について」をご覧ください。)消防用設備等は適切な点検により適正に維持管理し、契約点検業者を従業員に周知するなど、悪質業者を寄せ付けない環境を作りましょう。
高額請求を受けた場合は
悪質業者が言った言葉や、その手口を詳細に記録しておき、相手の行為に法令違反がなかったか弁護士に相談することが最も確実です。
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